趣味のバイク
オートバイの危険性
オートバイはその構造及び力学的特性により、他の乗り物にはない危険性を内包している。そこから生まれる緊張感もオートバイの魅力の一つではあるが、その危険性ゆえに「オートバイは反社会的である」というイメージを持つひとすら存在する。
この項目では、その「オートバイの危険性」について、簡単に説明する。

■乗員にとっての危険性
まず、オートバイは、自転車と同様、タイヤが2つしかない乗り物特有の不安定さを持つ。停車時には乗員が足で支える必要があり、低速走行時にはバランスが取りにくい。ある程度以上のスピードでの走行時には安定するが、そのバランスはスリップなどによって容易に崩れ、オートバイは転倒する。
特にスリップは、四輪車と比べると極めてシビアな条件で起こり易く(同じ二輪車でも原付と普通二輪車など、車体の大きさや重さの違いなどで変わってくる)、雨天時に濡れた路面や冬場の路面凍結時などは特に危険である。その為、このような状況で走行する場合は車間距離を晴天時より広めに取り、センターラインなどの白線の上やマンホールの蓋の上、路面に砂が飛び散っている所など、摩擦抵抗の少ない所を出来るだけ避けて走るなどの危険予測を心がけるのが望ましい。また、タイヤの磨耗が悪化すると更にスリップの危険性が高まるので注意が必要である。
また、オートバイは、自動車をはじめとする多くの乗り物とは異なり、乗員を保護する箱構造を持たずむき出しのまま乗車するものである。そのため、事故の際は、乗員は身ひとつで放り出され、衝撃を受け止めることとなる。
オートバイの持つ高い機動性も、危険を拡大する方向に向いうる。たとえば、オートバイは四輪車と比べて小さいため、公道では目立ちにくい。渋滞中の道路で、隙間を縫って走るオートバイの進路を四輪車がふさいだり、交差点で右折四輪車が直進するオートバイの進路をふさいだりすることによる衝突事故の多くは、四輪運転者がオートバイを見落したことによって発生するものである。このため、常時点灯(昼間点灯)を自主規制で1993年より始まった。(1998年より法制化)このヘッドライトの点灯措置により、衝突事故が減少になり役立っている。

■周囲にとっての危険性
オートバイは、四輪車と比べて小さいため、狭いところにも入れるといった機動性を持つ。また目立ちにくい。このため歩行者との衝突事故などもおきやすい。歩行者との衝突では四輪車と比べて、重傷事故・死亡事故につながることが多い。また、四輪車よりも2年早く運転免許を取得できることから、経験不足の若年者による無謀運転がこういった周囲に対する危険性に拍車をかけているということも言える。
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